グラフトレスソリューション
続いて骨が少ない人の治療法の2つ目「グラフトレスソリューション」について説明します。
インプラントを入れることができる部位へ入れる対処法です。
「傾斜埋入」は主に上顎洞、オトガイ孔を避けて骨があるところへ斜めに入れます。斜めのままにすると歯が入らないため人工の歯とインプラントの間にある土台で角度を変えていきます。そのため骨の形を3次元で把握しなければいけません。厳密な診査と、医師の治療テクニックを必要とします。
他の治療法より比較的安全な方法が「ショートインプラント」です。インプラントが短い分、安全だと考えられていますが強度が問題となる場合が考えられます。そのためインプラントの本数が増えてしまう可能性もあります。ギリギリの長さで入れることも多いので技術的に難しい方法です。
「結節」を利用するという方法もあります。傾斜埋入のひとつです。元々歯のなかった上あごの一番奥などを利用しインプラントを入れる方法です。
グラフトレスソリューションを行うメリットは、骨移植をしないので移植よりも痛みや腫れといった症状が起きにくいことです。移植した骨が再生してくるのを待たなくてもいいため、治療期間が短くなります。
デメリットは、斜めに入れるので強度など構造的に不安な面があります。短いインプラントの場合、長いものに比べて強度に問題が起こる可能性もあります。技術的にもかなり難しい方法となります。
このようにしていろいろ問題はありますが、骨が少ない人でもインプラント治療ができる方法はいくつもあるのです。