インプラントの基礎知識

症例写真の見方

 

症例写真

 

 

歯科医院のホームページなどにインプラントの症例写真が載っていることがあります。ただ写真を見てもそれがいい治療なのかどうか判断するのは難しいと思います。症例写真の見方、どういった点について注意しながら見ればいいのかを説明していきます。

 

 

まず症例写真の中に治療経過のわかるものがあるかどうか確認してください。治療を始める前のもの、治療中のものか治療直後のもの、治療後2年から3年程度経過したものといった具合に経過を見るのです。経過を追って見ることで、治療の出来映えを確認できます。さらに治療を受けた人が通い続けているということは、トラブルの少ない医院である目安にもなると思います。

 

 

次に担当医に自分が担当した症例の写真を見せてもらうようにするといいと思います。インプラント治療では患者側の口の状態や体の状態、治療部位などによって治療の難易度が変わってきます。いろんな部位の症例写真を医者が持っていれば、治療経験の豊富さを確認することができます。他の医師が治療した症例写真を使ったり、パンフレットなどを使ったりして説明する医師は、治療経験が少ない可能性があります。

 

 

治療経験が豊富ならばそれだけでいいというわけではありません。もちろん治療技術も大切です。あくまでも医師選びの際の目安として治療経験を参考にしてみてください。

 

 

そして症例写真は自分の口に近い状態のものを見せてもらうようにしてください。治療後のイメージを持ちやすいですし、その医師が同じような症例を過去に治療した経験があることを確認することもできます。ホームページ上に載っていない場合でも、医師に確認してみるといいと思います。

 

 

症例写真では治療後の歯の大きさや歯の形や歯の色、歯茎のラインなども確認するようにしてください。左右の歯と人工の歯の大きさや色や形の調和がとれているか確認してください。
歯と歯茎の境目のラインが不自然になっていないかを確認してください。症例写真はあくまでも参考資料としてご利用ください。